[原子力産業新聞] 2006年4月13日 第2327号 <2面>

原子力の取組みを全社的に強化 北陸電力が推進本部

 北陸電力は1日、原子力への取組みを全社的に強化するため、社長を本部長とする原子力推進本部および同本部の下部組織として原子力安全推進室を設置した。

 今回の組織改革は、志賀原子力発電所2号機が先月15日に営業運転を開始、同社の原子力が2プラント体制になり、原子力の信頼性向上に努めることが経営の重要課題との判断による。同号機は先月24日に金沢地裁から、耐震設計に問題があるとして運転差し止めの判決を受けており、同本部の新設により安全性に問題はないとの同社の主張の立証に万全を期すとしている。

 原子力推進本部の業務内容は、@原子力発電の安全・信頼向上に係る事項A原子力発電所の耐震安全に係る事項B原子力訴訟に係る事項Cウラン燃料リサイクル計画に係る事項――。

 本部長に永原功社長、本部長代理に高田憲一副社長、副本部長には関係する副社長および常務、本部部長には関係する部長などが就任。全社横断的に強力に原子力の課題への取組みを強化することになる。


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