[原子力産業新聞] 2006年4月13日 第2327号 <4面>

国際核融合エネ研の準備開始へ 原子力機構が青森事務所開設

 日本原子力研究開発機構は1日、「国際核融合エネルギー研究センター」の建設準備などのため青森県・六ヶ所村尾駮のむつ小川原ビル内に青森事務所を開設した。

 同センターにはITER遠隔実験、核融合シミュレーション、原型炉国際設計活動などの機能をまとめる。現段階で事業の実施機関は正式に決定していないが、機構では指名を想定した準備業務を開始する。日本原燃に対する協力体制も一層強化する。

 同日行われた開所式には鈴木侃所長ら10名が出席。同所長、栗山正明・上級研究主席が看板を除幕(=写真)した。同所長は「青森事務所は青森県知事をはじめ、地元から、県を含む地元との調整役の担い手として期待されている。所員一丸となって業務に取り組んでいきたい」と抱負を述べた。同事務所は当面、所員9名で業務を行う。

 なお原子力機構は青森県内にむつ事業所を有し、同事務所は県内で2か所目の拠点となる。


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