[原子力産業新聞] 2006年5月11日 第2330号 <6面>

わが国の原子力発電所運転速報 4月利用率は72.3%、前年比4.3ポイント増 利用率の首位は九電・川内1

日本原子力産業協会の調べによると、国内原子力発電所の4月の平均設備利用率は、72.3%と、前年度より4.3ポイント上昇、総発電電力量も前年度比11.9%増の258億2,141万6,000kWhと、高水準の稼働状況だった。

各発電炉の発電電力量等、炉型別・電力会社別の利用率は、表に示す通りである。

4月は、計31基のプラントが設備利用率100%以上を記録、1年以上に渡り利用率の筆頭にあった関西電力の高浜2号機は、14日からの定期検査に伴う停止により、首位の座を九州電力の川内1号機(=写真右)(104.5%)に譲ることとなった。以下、関西電力高浜1号機(104.2%)、同3号機(103.9%)、九州電力玄海2号機(103.8%)と続く。地震による停止から3月に復帰した東北電力の女川3号機も、利用率103.6%(関西電力高浜4号機も同率)と好調だ。利用率が100%を超えるのは、定格熱出力一定運転によるが、09年の営業運転開始を目指して建設中の北海道電力泊3号機は28日、経済産業省より定格熱出力一定運転に伴う発電設備健全性の確認を受けた。既に、同1、2号機では定格熱出力一定運転が導入されている。

定検入りのプラントだが、日本原子力発電敦賀2号機、東京電力の福島第一3号機、福島第二1号機、同柏崎刈羽4号機、四国電力の伊方3号機など、計8基が4月中に停止した。


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