[原子力産業新聞] 2006年5月18日 第2331号 <4面>

六ヶ所村に新工場 東北デバイス 交付金10億見込む

東北デバイス(古川岩雄代表取締役、本社・岩手県花巻市)は、青森県六ヶ所村でかねてから建設中だった携帯電話などに使う白色有機エレクトロ・ルミネセンス(EL)量産工場を完成させ、4月29日に現地で竣工式を行った。

同ELの量産工場は国内では初めて。5月中にも海外メーカー向けなどに出荷を開始する。工場はむつ小川原工業基地内の再処理工場近く。建設費および第1期設備費用は約23億円、事業化資金の総額は約40億円を見込んでおり、うち電源立地関連助成金などを約10億円想定している。

同社では第2期の設備増強も計画していたが、市場の増産要求に応えるため、計画を前倒ししこの5月より増強用設備の導入を開始する。10月には初期の約3倍の月産45万〜60万枚の生産体制を確立する。


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