[原子力産業新聞] 2006年5月25日 第2332号 <4面>

耐震安全性は確保 東北電力 女川1号で報告書

東北電力は19日、女川1号機について、耐震安全性が確保され経年化の影響もないとの報告書をまとめ原子力安全・保安院、宮城県、女川町、石巻市などに提出した。

1号機の耐震安全性も2、3号機と同様、今回の地震に加え、近い将来発生が予想される想定宮城県沖地震、限界的プレート境界地震および最大規模のスラブ内地震を踏まえた地震動(安全確認地震動)などにより評価。各地震動とも、建物では地震応答解析により求められた各層のせん断変形角が壁にひびが入る変形角以下であり、機器も許容値を下回っていた。1号機は運転開始後約22年を経過したため、今回、経年化の影響も併せて調査、定期的点検範囲を拡大して設備診断したが、特に問題がないことを確認した。

保安院は同報告書の妥当性について検討を開始するとともに、耐震安全性の計算結果は原子力安全基盤機構にクロスチェックを指示した。


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