[原子力産業新聞] 2006年6月1日 第2333号 <4面>

岩手にPET医薬品工場 フッ素18 日本メジ社が建設へ

放射性医薬品のトップメーカーである日本メジフィジックス(本社・兵庫県、三上信可社長)は、ポジトロン断層撮影(PET)用の放射性医薬品の供給範囲を東北地方にも拡大するため、新たに岩手県北上市の北上南部工業団地内に工場を新設する。

同社は北海道から九州まで全国8か所に工場を持っているが、当該医薬品に使用される放射性同位元素のフッ素F18の半減期が2時間弱と非常に短いため、既存の工場からは東北地方に供給ができない状況にあった。

悪性腫瘍の早期診断などに有用とされるPETは、放射線を放出する微量の薬剤を患者に注射し、薬剤が病気の患部に集まる様子を体外から撮影することにより、診断する画像検査法で、昨年9月からは健康保険にも適用になり、医療ニーズは近年急速に拡大しつつある。

同社はわが国で最初に承認されたPET検査用放射性医薬品を製造・供給しており、新工場の規模は建物面積約1,200平方m、投資総額は約5億円。この6月下旬に着工し、来年春に竣工、出荷は08年春の計画。

同社は資本金約31億円で、住友化学とGEヘルスケアとの折半出資。


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