[原子力産業新聞] 2006年6月8日 第2334号 <4面>

わが国の原子力発電所運転速報 5月利用率は67.4%、前月比4.9ポイント下降

日本原子力産業協会の調べによると、国内原子力発電所の5月の平均設備利用率は67.4%となった。定期検査に伴い4月中に停止した7基に加え、東京電力の柏崎刈羽3号機が12日に定検停止し、前月の72.3%から4.9ポイント下降。

また、総発電電力量は、248億6,890万6,000kWhで、前年同月比5.9%増だった。電力各社の各発電炉の稼働状況、炉型別・会社別の設備利用率は、表に示す通りである。

5月は、計31基のプラントが利用率100%以上に達し、そのうち最高は104.2%を記録した関西電力高浜1号機で、前月に九州電力川内1号機に移った首位の座は、再び高浜発電所(=写真は3、4号機)が取り戻すこととなった。高浜2号機は、3月まで13か月連続して利用率トップにあった。川内1号機は今期利用率2位で104.1%だ。

また、定検に伴い停止していたプラントで、関西電力美浜2号機と九州電力川内2号機の2基がこの間、発電を再開している。

一昨年8月の事故以来停止している関西電力の美浜3号機だが、5月26日、安全協定に基づく同社からの協議申し入れを受けて、地元福井県が運転再開を了承、現在は復帰に向け、長期停止を踏まえた機器点検等が行われている。行政庁の使用停止命令については、既に12月に解除された。


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