[原子力産業新聞] 2006年6月15日 第2335号 <3面>

NRC新委員長ら承認 米上院 DOE次官、廃棄物局長も

米上院は5月26日、原子力規制委員会(NRC)の新委員長やエネルギー省(DOE)次官ら、5名の高官人事を承認した。NRC委員長にはD.クライン氏、NRC委員にG.ジャツコ氏とP.ライアンズ氏、DOE民間放射性廃棄物管理局(OCRWM)局長にE.スプロート氏、DOE科学担当次官にR.オーバック氏の就任が承認された。

NRCは任期5年の5人の委員で構成されている。ジャツコ委員とライアンズ委員は昨年1月に任命され、既に就任しているが、議会休会中の任命だったため、今回クライン委員長と合わせて承認された。

クライン氏はディアス委員長の後任として、7月1日に就任する。クライン氏はテキサス大学機械工学部原子力学科で教鞭を執り、DOEのアマリロ国立研究所会長、テキサス大学の副学長を務めた。ジャツコ氏はリード上院議員の科学顧問、ライアンズ氏はドメニチ上院議員の科学顧問をそれぞれ務めてきた。

スプロートOCRWM局長はすでに昨年9月に任命されていたが、上院エネルギー・天然資源委員会の一部委員がこれまで承認を保留していた。同局長は過去に米エクセロン社のPBMRプロジェクト担当副社長、南アPBMR社のCOO(最高執行責任者)などを歴任している。一方、DOEの科学担当次官は、昨年成立した「2005年エネルギー政策法」によって新設されたポストで、オーバック科学局長が兼務で初就任。核融合、物理学、数学など、科学分野の先駆的研究を統括する。


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