[原子力産業新聞] 2006年6月15日 第2335号 <4面>

志賀発電所 新たに地質調査 新耐震指針への対応で

北陸電力は新耐震設計審査指針に迅速に対応し、安全性評価の補完資料を得るため、今月中旬から志賀原子力発電所周辺で新たな地質調査を実施する。

新指針により地質関係では、活断層として認定する活動時期の変更や高精度の活断層調査が必要。同社では活動時期に関しては、従来から能登半島に広く分布する12〜13万年前以前の地層を考慮しているため、新たな調査は必要ないと判断している。

高精度調査では従来の地形学・地質学的手法に対し、再度、地表地質を調査しデータを充実する。地表観察で断層の有無を調査、必要に応じてボーリングなどによる試料採取・分析や表層部の地中レーダ探査も行う。

また同社はこれまで自主的に、地表に現れていない断層の有無や規模を把握する地球物理学的手法の高密度重力探査を行ってきたが、今回、大深度ボーリング調査も実施、地下深部の地質構造を評価し花崗岩上面の深度も確認する。


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