[原子力産業新聞] 2006年7月13日 第2339号 <3面>

ポイントルプロー運転認可更新 カナダ

カナダ原子力安全委員会(CNSC)は6月30日、ポイントルプロー原子力発電所(=写真 CANDU6、68万kW)に5年間の運転認可(2011年6月30日まで)を発給した。

同発電所は2008年4月から2009年9月まで運転を停止し、大規模な改良工事を実施する計画で、順調に進めば運転認可期間内に運転を再開することが出来る。

改良工事では燃料チャンネル(380本)や供給管類の交換、計装制御システムの刷新などを実施する。これにより同発電所の設計寿命(約30年)は、さらに25〜30年延長される見込みだ。主契約者はカナダ原子力公社(AECL)で、総費用は約14億加ドルと見積もられている。

カナダで原子力発電所の運転認可を取得するには、設計/安全評価/運転に関する諸規定をCNSCに提出する。何らかの事情により長期間の運転停止が起きた場合に備え、収入がなくても半年間は発電所の維持・管理ができる財務保証も要求される。

最初の運転認可は通常の場合1年間で、その後も随時更新が必要とされている。CNSCは今年2月と5月に公開ヒアリングを開催。住民からの意見も聴取した上で総合的に審査し、今回の運転認可を発給した。


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