[原子力産業新聞] 2006年7月13日 第2339号 <3面>

2012年に中間貯蔵施設 スペイン

スペインのフェルナンデスデラベガ第一副首相は6月23日、2010年に中間貯蔵施設(ATC)を操業開始させることを発表した。すでに関係省庁間の委員会が発足し、ATCの建設サイトなどを検討している。

欧州の中でフランス、スウェーデンに次ぐウラン産出国であるスペインは、直接処分路線を選択しており、使用済み燃料は各発電所サイト内に貯蔵され、2013〜2022年までの貯蔵が可能となっている。しかし国内唯一のガス冷却炉であるバンデロス1号機(=写真 50万kW、1989年に閉鎖)の使用済み燃料だけは、再処理のためフランスに送っており、ガラス固化体が2011年1月に返還されることになっている。したがってスペインは、2010年末までにATCを操業する必要がある。


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