[原子力産業新聞] 2006年7月20日 第2340号 <1面>

FBR5者協議会が初会合

経済産業省、文部科学省、電力事業者、プラントメーカー、日本原子力研究開発機構の5者は13日、FBRサイクル実証プロセスに向けた協議会の初会合を開催した。同協議会の下に実務者レベルで構成する研究会を設ける予定で、同研究会も早ければ来月には初会合を開き、実証プロセスに向けた具体的な課題や対策の検討を始める方針。協議会、研究会とも非公開で行う。

責任者クラスで構成する「高速増殖炉サイクル実証プロセスへの円滑移行に関する5者協議会」のメンバーは、資源エネルギー庁の舟木體d力・ガス事業部長、文部科学省の村田貴司・大臣官房審議官(研究開発局担当)、電気事業連合会の伊藤隆彦・原子力開発対策委員長、日本電機工業会の齊藤荘蔵・原子力政策委員長、原子力機構の岡ア俊雄副理事長。

初会合では、それぞれが実証プロセスに向けた基本的な考え方を示したが、エネ庁と文科省は関連予算確保に一体で取組む方針を示した。予算確保に関しては、部会や委員会でも多くの委員が両省協力した強い取組みを求める意見が出されている。実用化戦略調査研究フェーズUで示された各要素技術開発、概念検討、設計技術など国家基幹技術としての位置付けも踏まえ、来年度以降、予算確保に力を入れる方針。

同協議会の下に設置する「高速増殖炉サイクル実証プロセス研究会」はより具体的な技術課題や導入者側としての要望などについて検討する方針で、メンバーは課長レベルで構成する。

協議会を設置する方針は、来月、最終的に取りまとめる総合資源エネルギー調査会の原子力部会報告「原子力立国計画」に盛込まれている。


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