[原子力産業新聞] 2006年7月20日 第2340号 <4面>

原技協 六ヶ所再処理で作業安全レビュー報告 試験中のトラブルに対し要改善点を指摘

日本原子力技術協会(石川迪夫理事長)は12日、日本原燃の要請を受けた六ヶ所再処理工場「作業安全レビュー」の結果を、同社に対し報告した。

レビューは、アクティブ試験中に同社が公表してきたトラブル等のうち、現場の作業安全に関する視点から、@分析建屋での微量の放射性物質の体内への取り込み(5月25日確認)A同体内への取り込み懸念(6月24日発生)B精製建屋内における試薬の漏洩(5月17日発生)C高レベル廃液ガラス固化建屋セル内クレーンフックの落下(5月23日発生)――の4件を選出し、評価の対象とした。

目的は、発生した事故等の内容、原因、再発防止策を調査し、作業安全に関する気付き事項を抽出し、今後の自主保安活動の向上に向けた改善要望事項を提示すること。

実施期間は5月31日から7月11日まで、再処理事業所での現地レビューは計4日間。

評価結果は、@運転員・分析員の実務訓練の実施A日常的なヒューマンエラー対策B協力会社を含めた安全管理体制・情報の共有化――などを行ってきており、「作業安全に対しては、着実に取り組んでいることに変わりはなかった」と総括した。

改善要望としては、「運転員・作業員の不注意、不慣れな面もあった」として、4つの事故等について具体的な改善点を挙げている。

同レビューでは最後に、今年2月に「特定評価報告書」として同社に対して示した同じ文言を掲載。「試験である以上トラブルは必ず起こる。トラブルからいかに何を学ぶかが重要である」などと結んでいる。


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