[原子力産業新聞] 2006年8月10日 第2343号 <2面>

北陸電力が発表 ひびや破損は258枚

北陸電力は3日、先月5日から実施してきた志賀原子力発電所2号機の低圧タービン三機の第12段の点検を終了し、合わせて258枚の羽根の根元取付け部(フォーク)にひび割れや破損を確認した、と発表した。

点検は低圧タービンA、B、Cの第12段の羽根合計840枚について行われ、高圧タービンに近いAで高圧タービン側46枚・発電機側29枚、中央のBで同50枚・21枚、発電機に近いCで同60枚・52枚にひびや破損を確認した。破損を確認したのは2枚で、第12段のその他部位も点検したが、車軸フォークなどには異常を認めなかった。今後、徹底した原因究明を行い、万全の対策を講じる。

一方、同社は同日、タービンの製造元である日立製作所に損害賠償を求める意向を固めた、との一部報道について、「当社は、本件について現在、原因究明中であり、損害賠償請求についてはその結果を踏まえた上で検討する。従って、当社が日立製作所に対して、損害賠償請求をする方針を固めたという事実はない」、とのコメントを発表した。


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