[原子力産業新聞] 2006年8月24日 第2344号 <2面>

原子力委・研究開発部会 試験研究課題を評価 事前と中間評価に分け49項目

原子力委員会の研究開発専門部会は4日、第13回原子力試験研究検討会を開催、07年度開始予定の新規36課題の事前評価、04年度と02年度に開始した継続13課題の中間評価について審議した。

同研究費は文部科学省が一括計上し、06年度予算で約13億円。生体環境、物質材料、システムなどの分野毎にWGが内容を評価、今会合では各WGがまとめた評価案を審議した。

WGの評価結果案は下表のとおり。生体環境分野の新規応募(事前評価)は、放射線によるDNA損傷とその修復、放射線突然変異、放射線照射による医療用素材の開発、食品照射関連、放射性同位元素の臨床応用、放射線治療の改善などに大別できるが、各分野から1課題がA評価になった。

物質材料分野の新規応募は、地層処分設備の耐食性寿命評価、核融合炉先進構造材料開発、高電流密度多種イオンビームシステム開発などがA評価。同じくシステム分野では原子力施設の化学災害防止に資するためのe―ラーニングシステムなどがA評価。なお事前評価で不採択となるC評価も3件あった。

中間評価は13課題のうち9課題がほぼ計画どおり実施のA評価、4課題が修正を必要とするB評価で、継続中止のC評価はなかった。


Copyright (C) 2006 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. All rights Reserved.