[原子力産業新聞] 2006年8月24日 第2344号 <2面>

原産協会 50周年で各界からメッセージ

日本原子力産業協会はこのほど、「原産創立50周年 原産協会発足を記念して――各界からのメッセージ」と題する冊子を刊行し、会員および6月末に開催した通常総会後の記念パーティ参加者などに配布した。

同冊子には、記念パーティで中曽根康弘元首相が行った講話のほか、松田岩夫内閣府特命担当大臣(科学技術政策担当)、小坂憲次文部科学大臣、二階俊博経済産業大臣、近藤駿介原子力委員長、鈴木篤之原子力安全委員長、古川康原子力発電関係団体協議会会長(佐賀県知事)、河瀬一治全国原子力発電所所在市町村協議会会長(敦賀市長)、平岩外四東京電力顧問、殿塚猷一日本原子力研究開発機構理事長など各界の代表20名がメッセージを寄せている。

日本の原子力開発の黎明期から多大な足跡を残してきた中曽根元首相は、「原子力開発を始めた一番のポイントは燃料のリサイクルにあった」とし、次の高速増殖炉の開発、さらには究極の目的である核融合の問題もおろそかにすべきではない、と強調している。さらに、「原子力を始めた一番の理念は、平和と安全だ」と振り返り、原子力関係者がいま一度原点に立ち返って安全確保に尽力し、国民の信頼を獲得するよう訴えている。


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