[原子力産業新聞] 2006年8月24日 第2344号 <3面>

米サザン NRCにESPを申請 ボーグル・サイトに2基増設

アルビン・W・ボーグル原子力発電所(PWR×2基)を運転する米国のサザン・ニュークリア・オペレーティング社(SNC、サザン・カンパニーの子会社)は15日、同発電所近隣サイトへの事前サイト許可(ESP)を原子力規制委員会(NRC)に申請した。

採用する炉型はウェスチングハウス社製のAP1000で、2基までの建設を想定している。ESPの検討にあたっては、当該サイトが原子力発電所立地点として適切かどうかや、緊急時計画、発電所の建設・運転にともなう環境影響などの問題を中心に、立地に関連したあらゆる問題が取り上げられる。承認されれば、当該サイトを将来の立地点として保有することが認められる。有効期間は20年。

SNCは2008年をメドに建設・運転一体認可(COL)を申請する予定だが、AP1000が設計認証を取得済みであることに加えて、今回のESPが承認されれば、手続きが大幅に効率化され、早期にCOLを取得できると見込まれている。

ESPは任意であり、必ずしも必要な手続きではない。現在、米国で本格的に始動している新規原子力発電所建設プロジェクトは、全部で13件ある(=表参照)。そのうち、ESPを申請しているのは4件にすぎず、残る9件はESPを通さずにCOLを直接申請する予定だ。


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