[原子力産業新聞] 2006年8月31日 第2345号 <2面>

エネ調・耐震小委 既存施設の耐震評価方針固まる

総合資源エネルギー調査会の耐震・構造設計小委員会(委員長=阿部勝征・東京大学地震研究所教授)は23日、原子力安全委員会で審議中の改訂耐震設計審査指針に照らした既設原子力発電所等の耐震安全性の評価および確認に当たっての基本的考え方を概ね固めた。新指針成立を受けて、最終決定となる運び。

指針改訂を受け、原子力安全・保安院では、既設原子力発電所についてもこれに照らした耐震安全性評価を事業者に求め、その結果を確認する方針を打ち出している。このほど小委員会では、新指針に沿った形で、@事業者が新指針に照らして耐震安全性を評価するための基準的な手法Aその評価結果を保安院が確認するための基準──をとりまとめた。評価・確認は、@耐震安全性評価の基本方針A基準地震動Ssの策定B原子炉建屋基礎地盤の安定性評価C安全上重要な建物・構築物の耐震安全性評価D安全上重要な機器・配管系の耐震安全性評価E屋外重要土木構築物の耐震安全性評価F地震随伴事象に対する考慮──の項目ごとに検討していく。


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