[原子力産業新聞] 2006年9月7日 第2346号 <2面>

原子力機構 FBR開発推進本部を設置 本部長に殿塚理事長

日本原子力研究開発機構は、1日付で機構全体のFBRサイクル技術開発を一元的に効率的・効果的に推進する組織として、「高速増殖炉サイクル技術開発推進本部」を設置した。本部長は殿塚猷一理事長が務める。

原子力機構のFBRサイクル技術開発は、次世代原子力システム研究開発部門を中核に、高速増殖炉研究開発センター(敦賀)、プルトニウム燃料技術開発センターや再処理技術開発センターなど核燃料サイクル工学研究所(東海)、常陽や技術開発部(大洗)など多くの部門が関係する。

今回の組織改革は、こうした各機能を統括し、理事長を本部長とする新体制により、機構全体としてFBRサイクル技術開発を加速しようというもの。同技術は、第3期科学技術基本計画で国家基幹技術に指定されており、関係省庁、電気事業者、プラントメーカー、大学など関係機関との連携・協力も一層強化する方針。

推進本部のプロジェクトリーダーは向和夫・次世代原子力システム研究開発部門長。本部員は岡ア俊雄・副理事長、中島一郎・経営企画担当理事、柳沢務・次世代原子力システム研究開発部門担当理事、伊藤和元・高速増殖炉研究開発センター所長、大島博文・核燃料サイクル工学研究所長、永田敬・大洗研究開発センター所長。


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