[原子力産業新聞] 2006年9月14日 第2347号 <1面>

豪州原子力調査団が今月来日

原子力発電導入を議論しているオーストラリアのジョン・ハワード首相が6月に設置した原子力検討タスクフォース(議長=ジギー・スゥィトカウスキー元テルストラ社執行役員)の一部委員が、今月18日に来日、関係者から原子力事情を聞き、原子力施設を視察する。

来日するのはジョージ・ドラクリス・豪州国立大学原子物理部長、ウォーウィック・マッキボン・同大学太平洋アジア研究所教授の2委員と、事務局の産業観光資源省エネルギー部と環境部の局員2名の計4名。

19日には茨城県の原子力機構と日本原子力発電を訪問する。20日の離日までに政府、産業界、学識経験者らとも会談する予定。

タスクフォースは今年末までに報告書を取りまとめることにしており、経済、環境、安全性、核不拡散、安全保障などの幅広い面から、ウラン生産・輸出拡大、燃料加工の可能性、放射性廃棄物の処分問題、次世代型原子力技術の展望などについて調査している。9月2日からフィンランド、ウクライナ、英国、フランス、カナダ、米国、韓国を訪れており、日本は一連の訪問の最後となる。


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