[原子力産業新聞] 2006年9月14日 第2347号 <6面>

ロシア 国際核燃料サイクルセンター 年内設立を企図

ロシア連邦原子力庁のキリエンコ長官は7日、ロンドンで開かれた世界原子力協会(WNA)の総会で講演し、ロシアが提唱する国際核燃料サイクルセンターを年内にも立ち上げる用意があることを明らかにした。

同長官は同センターの機能について、国際原子力機関(IAEA)の保障措置の下で燃料を製造し、市場のメカニズムの中で燃料を供給するものと説明した。また、同センターからの燃料供給を受けるには、米国の国際原子力パートナーシップ(GNEP)と同様に、自国への濃縮技術導入を放棄することを条件としている。

同長官はこれにより「核不拡散が保障された形で各国の原子力発電導入を支援することができる」と強調した。

また同センターは新技術の研究開発も手がけ、国際熱核融合実験炉(ITER)計画や、IAEAの革新的原子炉および燃料サイクルに関する国際プロジェクト(INPRO)など、既存の国際協力プログラムとも連携するという。


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