[原子力産業新聞] 2006年9月14日 第2347号 <6面>

メキシコ 新規建設に向け08年に入札 炉型は未定

メキシコのアセベド・エネルギー省電力担当次官は7日、ロンドンで開かれた世界原子力協会の総会で、メキシコは新規原子力発電所建設に向けた国際入札を、早ければ2008年にも実施する意向を明らかにした。

炉型は未定で、09〜10年にも着工し、15年に運開する。

石油や天然ガスが豊富なメキシコは、昨年8月の大型ハリケーン・カトリーナにより、石油プラットフォームや天然ガス・パイプラインに壊滅的被害を受けた。そのため「エネルギー源の多様化をさらに推進する必要がある」(アセベド次官)として、原子力が俎上に上がっていた。

また次官は、現行の規制体系では新規炉の認可には長期間かかるため、規制合理化などを来年から検討するとしている。


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