[原子力産業新聞] 2006年11月16日 第2356号 <2面>

中部電・浜岡5/北陸電・志賀2 圧力プレート設置工事計画を届出

中部電力と北陸電力は13日までに、浜岡5号機と志賀2号機のタービン羽根損傷で、応急策として実施する圧力プレート設置について、それぞれ工事計画を経産相に届け出た。

両機とも、新たな羽根が完成するまでの対応として、損傷が生じた低圧タービンの第12段の動翼、静翼とも取り外し、その静翼部分に外径約4m、最大厚さ約16cm円盤型の圧力プレートを取り付ける。圧力プレートは直径約3cmの穴をリング状に多数配した構造で、他プラントでも既に使用実績がある。タービン内蒸気の圧力を下げ、流れを整えるが、タービン効率が低下することとなり、電気出力は浜岡5号で127万kW、志賀2号で120万6,000kWと約1割減になる。

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原子力安全委員会は同日、原子力安全・保安院より、10月27日に同院に対し中部電力と北陸電力から報告されたタービン羽根損傷に係わる原因・対策について説明を受け、新たな技術導入に際して、実機を模したモデルによる試験・解析を通じ十分な検証が行われるべきなど、委員からコメントがあった。


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