[原子力産業新聞] 2006年11月23日 第2357号 <4面>

原子力機構 掘削土の撤去・搬出を終了

日本原子力研究開発機構はこのほど、鳥取県湯梨浜町の方面(かたも)捨石たい積場における方面掘削土の撤去・搬出作業を終了した。

湯梨浜町の方面地区にあった掘削土は、約3,000立方m。ウラン濃度が比較的高い約290立方mは米国で精錬した上で売却。残る2,700立方mはレンガにして再利用することとし、今年8月10日からレンガ工場建設予定地である三朝町の県所有地への搬出を進めてきた。

同工場は来年春頃、建設に着手、約100万個のレンガを製造した後、11年6月までに廃止する計画になっている。

原子力機構の殿塚猷一理事長は、作業終了にあたり、「本日、滞りなく撤去・搬出作業を終了することができ、関係各位に衷心より御礼申し上げる。今後は、今年5月に調印した方面ウラン残土の措置に関する協定書に基づき、レンガ製造等を安全かつ着実に実施する所存」などとする談話を発表した。


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