[原子力産業新聞] 2006年12月14日 第2360号 <1面>

原子力委 委員4名が交代へ 近藤委員長は再任

衆議院と参議院は、それぞれ8日と13日の本会議で原子力委員会の委員長および委員の任命について同意した。近藤駿介委員長は再任、4委員は交代する。

新委員に内定したのは、田中俊一・日本原子力研究開発機構特別顧問、広瀬崇子・専修大学法学部教授、松田美夜子・富士常葉大学環境防災学部教授、伊藤隆彦・中部電力副社長の4氏。

田中氏は67年に旧日本原子力研究所に入所、主に原子炉の遮蔽技術を研究、東海研究所副所長、副理事長などを務め、原子力機構発足から現職。広瀬氏(本姓=久保木)はインド・パキスタン問題などに詳しい国際政治学者で、現在、原子力委員会の政策評価部会の委員を務めている。

松田氏は国内外のごみのリサイクル問題に精通、関係省庁の審議委員も務め、原子力関係では総合資源エネルギー調査会電気事業分科会原子力部会の放射性廃棄物小委員会の委員を務める。伊藤副社長は電気事業連合会の原子力開発対策委員会委員長も務める。

現委員の任期満了日に内閣総理大臣が任命する。現委員は齋藤伸三委員長代理と木元教子委員が今月31日まで、近藤委員長、町末男委員、前田肇委員がともに来月5日までの任期となっている。原子力委員の任期は3年。


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