[原子力産業新聞] 2006年12月14日 第2360号 <6面>

六ヶ所再処理工場 ほぼ順調に第2ステップを終了

日本原燃は6日までに再処理工場のアクティブ試験の第2ステップを終了し、8日、経済産業省に各種性能試験とも良好とする中間報告書を提出した。

今回の中間報告書(その2―1)は、第2ステップでPWR燃料を用いて確認した基本的な安全性の評価結果およびアクティブ試験の過程で発生した不適合等の対応状況などを取りまとめたもの。BWR燃料で確認したせん断性能、線量当量率、空気中の放射性物質濃度に関する試験結果などはPWR燃料による試験結果と合わせ、中間報告書(その2―2)として、後日別に提出する。

第2ステップで処理した使用済み燃料は、PWR109体・49.8トン、BWR57体・10トン。前処理建屋では良好にせん断・溶解できること、分離建屋では分離・分配、酸回収、溶媒再生、廃液処理など所定の性能を有すること、精製建屋ではウランとプルトニウムが精製でき酸と溶媒を回収できること、などをそれぞれ確認。またウラン・プルトニウム混合脱硝の建屋では、脱硝粉末中の含水率が目標値以下で脱硝時間も目標値以内であること、低レベル廃液処理建屋でも除染係数や処理能力が所定の値以上であること、分析建屋では約30の手法について、それぞれ確認した。

なお不適合事項への対応など試験を慎重に進めていることもあり、現在、当初計画に対しては約2か月遅れている。


Copyright (C) 2006 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. All rights Reserved.