[原子力産業新聞] 2007年1月5日 第2361号 <11面>

「もんじゅ」工事終了を延期 鋼材需要増の影響受ける

日本原子力研究開発機構は12月14日、「もんじゅ」改造工事の終了時期を本年1月から5月に延期すると発表した。先月開始予定だった「窒素ガス貯蔵タンク据付工事」が、中国での鉄鋼需要増によるメーカー材料調達の影響で3月にずれ込むことによるもの。

「もんじゅ」は昨年度より、@二次冷却系温度計の交換・撤去Aナトリウム漏洩対策B蒸気発生器信頼性向上――で、改造工事が行われており、11月末時点での進捗率は約86%となっている。

今回の工程変更に伴い、工事確認試験、続くプラント確認試験には影響なく、12月18日から据付等の終了した機器・設備の機能・性能を確認する工事確認試験が開始された。今夏頃までの同試験に続き、プラント全体の健全性を確認するプラント確認試験を経て、08年度に臨界、発電所の試運転に当たる性能試験となる見通しだ。


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