[原子力産業新聞] 2007年1月11日 第2362号 <4面>

【わが国の原子力発電所運転速報】 5基が戦列復帰、12月利用率70%へ 東北電・東通が運開から1周年

日本原子力産業協会の調べによると、国内原子力発電所の12月期の平均設備利用率は70.3%と、月内に5基が戦列に復帰し前月期の同63.0%から大きく持ち直して、冬季の電力需要増に対応。総発電電力量は259億3,475万kWh、対前年同月比0.2%減となった。

炉型別では、BWRが設備利用率66.1%で前月57.6%から8.5ポイント増、PWRが同76.9%で前月71.4%から5.5ポイント増とそれぞれ伸びを見せた。

12月期に設備利用率の首位に立ったのは、関西電力高浜2号機で105.3%、次いで九州電力川内1号機の104.2%、いずれもPWRで、1、2位とも前月と変わらず。BWRに限ってみると、11月に点検を終え月内フル稼働となった東北電力女川3号機の103.6%が際立つ。

月内に、定期検査に伴う停止から運転再開した発電炉は、東北電力女川2号機、東京電力柏崎刈羽4、7号機、関西電力大飯3号機、四国電力伊方2号機の計5基で、一方、東京電力福島第一1号機、関西電力大飯1号機、九州電力玄海3号機の計3基が定検のため停止した。

今期、特段目立ったトラブルは見られなかった。


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