[原子力産業新聞] 2007年1月18日 第2363号 <2面>

次世代教育の要「教員セミナー」

茨原協最大の使命である原子力広報の基本は、原子力の正しい知識を県民に提供することが第1。次いで原子力のプラス、マイナス面を合わせた広報で県民自ら是非の判断材料にしてもらうことにあり、第3は、会員自身が発信をためらうような情報を茨原協が当事者に代わって積極的に元気よく発信することにある。

こうした多岐にわたる活動の中でも最も重点を置いているのが次世代教育。わが国の次世代を担う小、中、高校生に原子力平和利用の知識と理解を深めてもらうことが肝心ながら、そのためには、まず子供を教える先生の理解促進が先決であり、茨原協では93年から県の教育委員会と連携して教員セミナー(=写真)や実地研修、施設見学を実施、教育界から高い評価を受けている。理科や総合学習時間に、原子力についてどういう内容で子供たちに接し、教えるかを検証し自信を持ってもらうことがねらい。

橋本武次・茨原協常務理事は、「その点でも、科学技術立県・茨城は最高の場を提供できる。国際的最先端設備がそろい、東海村やひたちなか市周辺には原子力経験のある人材も豊富。それがこの地域の強みであり、そういう方々の協力を得て、最終的には子供たちが自分で判断し、行動できるレベルにまで高めてほしいと先生方にお願いしている」と結ぶ。


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