[原子力産業新聞] 2007年1月18日 第2363号 <6面>

英原子燃料会社 マグノックス部門の売却に着手

英原子燃料会社(BNFL)は12月21日、ブリティッシュ・ニュークリア・グループ社(BNG)のマグノックス部門の売却を正式に発表した。同部門はマグノックス・エレクトリック社の名で知られ、サイト認可保持者としてマグノックス炉の運転およびデコミを担当している。

売却は、英投資銀行NMロスチャイルド・アンド・サンズが担当する。

具体的には、マグノックス・エレクトリック社を完全子会社とする「原子炉サイト管理会社(RSMC)」を設立し、RSMCの全株式を売却する形をとる。

マグノックス・エレクトリック社は原子力発電所10サイトの認可を保持している。うち6サイトでデコミ作業が進行中。加えて12月末にはダンジネスA(2基)とサイズウェルA(2基)の計2サイトが閉鎖され、デコミ作業の準備に入っている。

運転中のサイトはオールドベリー(2基)とウィルファ(2基)の2サイトで、それぞれ2008年、2010年に閉鎖する予定だ。

英国政府は昨年10月、BNGを4分割して売却する方針を発表。セラフィールド部門を除く3つの売却時期を2007年に設定していた。セラフィールド部門の売却時期は、2008年半ばに設定されている。


Copyright (C) 2007 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. All rights Reserved.