[原子力産業新聞] 2007年1月25日 第2364号 <2面>

原産協会が食品照射パンフ作成 広く配布へ

日本原子力産業協会は、食品照射の一般的理解を社会に普及させるため、分かりやすいパンフレットを作成した。タイトルは「食品照射のなるほど!安心ガイド」。

「なぜ必要なの?」では、従来の薬剤処理などの処理方法での心配な点と食品照射のメリットを明確にしている。

「食品照射ってなに?」では、世界での実用化の現状として、32か国・地域で40品目が実用化されており、総重量では約30万トンと推定している。国・地域別では中国の14万トン、米国の8.9万トン、東南アジアで2.5万トン、欧州で2万トン、日本が0.8万トンとなっている。

主な品目は、中国ではにんにく、スパイス、ジャガイモ、タマネギ、米、トマト、オレンジ、ライチ、リンゴ、きのこ、焼酎、鶏肉、豚肉、ソーセージ、アーモンドなど。米国ではスパイス、牛ひき肉、鶏肉、乾燥野菜、マンゴー、パパイヤ、グァバ、パイナップルなど。東南アジアではスパイス、ハーブ、ソーセージ、冷凍魚介類など。欧州ではスパイス、ハーブ、乾燥野菜、鶏肉、冷凍エビ・カエルの脚、乾燥果実、チーズなど。日本ではジャガイモのみとなっている。

さらに、「食べても大丈夫!」「食品に放射能は残らない!」「照射したかどうかはチェックできる!」などを説明している。

原産協会では今後、一般市民やマスメディア、原子力関係者向けの講演会、展示会などさまざまな機会を捉えて、配布していきたいとしている。同ホームページ(http://www.jaif.or.jp)にも掲載されている。パンフレットの希望・問合せは同協会(電話03−6812−7109)まで。


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