[原子力産業新聞] 2007年2月1日 第2365号 <3面>

リトアニアの共同建設事業 各国のメーカーが注視

リトアニアのG.キルキラス首相は1月23日、同国を訪れた米ゼネラル・エレクトリック社(GE)首脳と会談。GE社にも入札を打診することを表明した。

リトアニアは欧州連合への加盟(2004年)の見返りとして、イグナリナ2号機(RBMK1500)を2009年に閉鎖することを確約しており、エストニア、ラトビアと共同で、同機の代替電源として新規原子力発電所の共同建設プロジェクトを計画している。

すでにフィージビリティ・スタディは昨年完了し、@80万kW級原子炉を1〜2基A建設費用は25億〜40億ユーロB初号機の運開時期は2015年――等と想定されている。

昨年12月にはポーランドも同プロジェクトへの参加意思を表明し、現在、参加各国の電力会社間で調整が行われている段階だ。ポーランドも参加する場合、必要とされる設備容量は320万kWになり、建設費用は50億ユーロに達すると見積もられている。

同プロジェクトに対する各メーカーの関心は高く、1月18日には露アトムストロイエクスポルト社がリトアニアで、VVER1000の最新型「AES92」についてのプレゼンテーションを行っている。ほかにも、仏アレバ社、カナダ原子力公社(AECL)などが関心を示しているとも報じられている。


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