[原子力産業新聞] 2007年2月15日 第2367号 <1面>

FNCA コーディネーター会合 RCAとも協力へ

アジア原子力協力フォーラム(FNCA)は今月7日から9日まで、東京で9か国が参加し、第8回コーディネーター会合を開催した。

今会合では、今年から設置される「アジアの原子力発電分野における協力に関する検討パネル」の今後の計画について意見交換。優先すべき議論として、人材養成やパブリック・アクセプタンスに高い支持が寄せられるとともに、CDMを含む経済性と資金調達、廃棄物管理、安全、セキュリティー、核不拡散などの重要性も指摘された。今後、日本事務局が今会合での各国の意見を考慮し、今年央の開催を計画している第1回パネルの検討分野を選定する。

同パネルは04〜06年に実施した「アジアにおける持続的発展のための原子力エネルギーの役割検討パネル」を発展させるために設置するもので、これにより原子力の役割に関する議論から、具体的に協力関係の議論に入ることになる。

今会合では原子力広報、農業利用、医学利用、電子加速器、原子力安全文化、放射性廃棄物管理、人材養成、研究炉利用などの各プロジェクトの活動状況や今後の計画も報告。また、IAEA/RCA(原子力科学技術に関する研究・開発及び訓練のための地域協力協定)と協力する方針が合意され、今後、具体的な協力内容をRCAと協議することが了承された。


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