[原子力産業新聞] 2007年3月1日 第2369号 <2面>

電力9社などがプル利用計画公表 六ヶ所再処理分、来年度末に合計2.9トン保有へ

電力9社、日本原子力発電、電源開発、日本原燃、日本原子力研究開発機構は27日の原子力委員会定例会議に、07年度のプルトニウム利用計画などを報告した。

日本原燃は、06年度と07年度に六ヶ所再処理工場で回収する見込みの核分裂プルトニウムについて、それぞれ約0.7トン(使用済み燃料約140トンUを再処理)、約2.2トン(同392トンU)と報告。この再処理計画に伴い、割当てられる同プルトニウム量を踏まえ、電力9社と日本原電、電源開発が発表した利用計画は左表の通りで、07年度末には六ヶ所回収分を全社合計で2.9トン保有することになる。

電力9社と日本原電は海外にフランス回収分14トン、英国回収分11.4トンの合計25.3トンの同プルトニウムを保有。これについては各社とも海外でMOX燃料に加工、利用する計画で、利用計画がまとまった段階で公表する。

一方、原子力機構は06年度末の同プルトニウムの保有予想が3.6トン、07年度回収量は0.1トンで、年間利用目安量は「常陽」が0.1トン、「もんじゅ」が0.5トンと報告した。


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