[原子力産業新聞] 2007年3月8日 第2370号 <3面>

ルーマニア 原子力シェアの引き上げ目指す

ルーマニアのV.ボスガニアン経済大臣は2月21日、2015年までに総発電電力量に占める原子力シェアを30%にまで引き上げる、とする新しいエネルギー戦略を発表した。

2006年のルーマニアの電源別シェアは、火力=61.5%、水力=29.5%で、原子力は9%にすぎない。同大臣はこれを、原子力=28〜30%、水力=30〜35%にし、火力のシェアを35%にまで抑えたい考えだ。

また同大臣は年内に、チェルナボーダ3、4号機(CANDU、70万6,000kW×2基)の建設再開問題や、火力発電に対する規制問題に決着がつくと明言。「2007年はエネルギー部門にとって画期的な年になる」と強調した。


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