[原子力産業新聞] 2007年3月29日 第2373号 <3面>

独電力会社、行政裁に提訴 連邦環境省の早期判断求め

独EnBW社は22日、同社の発電電力量移転申請に対する連邦環境省(BMU)の早期判断を要求し、バーデン・ビュルテンベルク州の行政裁判所に提訴した。

同社は昨年12月、ネッカー2号機からネッカー1号機への469億kWhの発電電力量の移転をBMUに申し入れた。しかしBMUは未だに判断を下していない。移転が承認されれば、2022年まで認められているネッカー2号機の運転期限が2017年に前倒しされ、2009年に運転期限を迎えるネッカー1号機は2017年まで運転を継続することが出来る。

ネッカー原子力発電所はツインユニットであることから、EnBW社は両機の運転期間を同期させた方が人員配置の観点から保守・補修や運転が最適化されるとし、経済性だけでなく安全性も高いと説明している。また同社は、「発電電力量の移転は改正原子力法に則った正規の手続きであり、連邦環境省は承認する義務がある」と指摘している。


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