[原子力産業新聞] 2007年4月5日 第2374号 <3面>

NRC、2件目のESPを発給 エンタジー社 グランドガルフ・サイト

米原子力規制委員会(NRC)は3月27日、エンタジー社が申請していたグランドガルフ・サイトを対象とした事前サイト許可(ESP)を発給した。

同8日にはエクセロン社のクリントン・サイトを対象としたESPが発給されており、ESPの発給は2件目となる。

エンタジー社は、米国における原子力発電所の新規建設に向けた新しい許認可システム実証を目指すコンソーシアム、ニュースタート・エナジー・デベロップメントの参加企業。既存のグランドガルフ・サイト(ミシシッピー州)にESBWR1基を建設することを目指し、2003年10月にESPをNRCに申請していた。

現在ほかにもノースアナ・サイト(ドミニオン社)とA.W.ボーグル(サザン・カンパニー)の2件のESPが申請されており、前者は年内にESPが発給される見込みである。

ESPは20年有効。電力会社はESPと建設・運転一体認可(COL)を組み合わせることで、原子力発電所建設の決断から運開までのリードタイムを大幅に短縮することが出来る。エンタジー社は今回取得したESPに加え、2008年までにCOLも申請する予定である。

なおエンタジー社は、ニュースタートとは別に、単独での新規建設プロジェクトも計画している。ルイジアナ州のリバーベンド・サイトにESBWR1基を建設する計画で、2008年までにCOLを直接申請する考えだ。


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