[原子力産業新聞] 2007年4月12日 第2375号 <1面>

22日、東洋町長選 田嶋町長が辞任し、再出馬へ

高レベル放射性廃棄物処分場調査候補地への文献調査に応募した高知県の田嶋裕起・東洋町長は5日辞職し、出直し選挙に再び立候補することを表明した。町長選は統一地方選挙の後半に組み込まれ、17日告示、22日に投開票される。

田嶋町長は96年初当選で現在3期目の途中、新町長の任期は同町長残任期間の来年7月まで。

東洋町議会は同町長の辞職勧告決議を2月に可決したものの、そのとき同町長は辞職を拒否。3月27日に開かれた町議会臨時議会では、田嶋町長の再議決定を受けて、同月22日に一度は可決された放射性廃棄物持ち込み拒否条例(有権者1,398人署名の本請求)と町住民投票条例の再審議を行い、議長も加わった採決の結果、賛成6、反対4で、条例制定に必要な3分の2以上の賛成には達せず、2条例は否決された。

条例制定に動いた住民グループは、田嶋町長のリコール(解職請求)に向けた準備を進め、9日から署名活動を始める予定だった。同町の有権者は2,996人(3月1日現在)。


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