[原子力産業新聞] 2007年4月19日 第2376号 <4面>

第40回原産年次大会 【セッション1】「拡大する世界の原子力発電と原子力産業メインプレーヤーの展望」

アンドリュー・ホワイト・GEニュークリア・エナジー社 社長

GE社は、年間売上1,650億ドル、資産3,500億ドル、従業員35万人(うち半数は米国)。日本にも8,000人の従業員を抱えている。日本とは100年以上の付き合いがあり、現在の売上は約70億ドルだ。

世界の電力需要は2030年までに倍増し約30兆kWhになる。米国の25年の電力需要は、03年の約3.8兆kWhより50%増加して約5.8兆kWhになる。

この需要を満たすために原子力が大きな役割を果たす。米国で建設された原子力発電所は、現在まで安全で安い操業コストで運転を続けている。運転認可の20年延長が認められている発電所の数が増えており、一般公衆の新規原子力発電所に対する支持も向上している。公衆の86%が「原子力は将来のエネルギーとして重要」と回答しており、69%が「自宅の近くに新規原子炉を建設することに賛成」している。特に原発周辺10マイル以内の人々は「新規原発の建設に賛成」だ。

高品質の原子力プラント機器およびサービスを提供してきた実績のある世界供給チェーンが、納期と予算を守るために不可欠である。結論として言えば、今が米国および世界で原子力発電にとって重要な時であるということである。


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