[原子力産業新聞] 2007年5月10日 第2378号 <3面>

仏EDFが英国政府に注文 「10月までに態度表明を」

仏電力公社(EDF)の英子会社であるEDFエナジー社とブリティッシュ・エナジー社(BE)が共同で、英国での新規原子力発電所の建設を検討していることが明らかになった。両社は初号機を2017年に運開させる計画だ。

EDFエナジー社のV.リヴァズCEOによると、「すでに新規炉の設計は完了しており、いつでも規制当局に提出できる段階」という。ただしリヴァズCEOは、英国政府が早い段階で原子力発電所に対する明確なスタンスを示し、必要な法規について議会で審議を開始しない限り、「新規建設計画は頓挫し、英国は電力不足に見舞われる」と警告。今年の10月までに、新規建設に関する経営判断を下したいとの考えを示し、新規建設に対する英国政府の明確な態度表明を促した。

BEには単独で原子力発電所を建設する資金力はないものの、原子力発電所の運転経験を積んだ技術者と、原子力発電所に最適なサイトを抱えている。EDFエナジー社は、新規原子力発電所をBEが所有するサイト内に建設し、株式を両者で等分する計画だ。

  

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