[原子力産業新聞] 2007年5月17日 第2379号 <1面>

日立・GE、加にも新会社 基本合意書締結 日本法人の概要も公表

日立製作所と米GEは16日、昨年11月に締結した原子力事業の戦略的提携に関する意向書に基づき、日米とカナダでの新会社設立などを盛込んだ基本合意書に調印したと発表した。日立は同日、日本の新会社「日立GEニュークリア・エナジー」の概要も発表した。

意向書では日米に新会社を設立するとしていたが、今回新たにカナダでの設立も合意した。カナダの新会社の業務も日米の新会社と同様、BWRプラントの建設・保守などを行い、出資比率は米国と同じGE60%、日立40%の予定。米国とカナダの新会社は来月上旬、日本の新会社は7月1日に業務開始の予定。

一方、日立は今年1月に発足させていた全額出資の「日立GEニュークリア・エナジー」との間で吸収分割契約を締結した。これにより現在の原子力関連事業の大部分を新会社が継承。同新会社は本社を茨城県日立市に置き、代表取締役には原子力事業部の羽生正治部長が就任、従業員は約1,500名。近く普通株式8,000株を発行し、日立が引受け、発足時の資本金は50億円。GEからも出資を受け日立80.01%、GE19.99%の出資比率とする。


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