[原子力産業新聞] 2007年5月17日 第2379号 <1面>

日本原電 クリアランス確認申請 金属くず107トン放射能濃度

日本原子力発電は4月27日、東海発電所廃止措置工事で発生する「クリアランス制度」対象の撤去物中、107トンの金属くずについて、放射能濃度測定・評価の確認申請を経済産業省に行った。

今回、放射能濃度確認申請となったのは、燃料取替機などから発生した炭素鋼約107トンで、Co60、Cs134、C14など、11核種について測定・評価している。

廃止措置工程で発生するクリアランス対象物は、金属約4,900トン、コンクリート類約3万5,400トンの計約4万200トンで、廃棄物全体の約21%を占める。クリアランス対象の金属は当面、溶融等を行った後、鋳造品や鉄筋等に加工して、原電社内の備品類や、原子力関連の建築材として、国の確認後は速やかに再利用に回すこととしている。廃止措置工事の終了は2018年の予定だ。


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