[原子力産業新聞] 2007年5月17日 第2379号 <4面>

三菱重工が原子力タービンで 専用工場を建設

三菱重工業は14日、高砂製作所内に原子力タービンの専用工場を建設すると発表した。生産能力拡充とともに加工・組立などを一貫して行い、一層の高品質化を目指す。来年1月着工、2010年度末完成の予定。ガスタービンと合わせた設備投資は250億円を計画している。

専用工場の建設により原子力タービンの国内外での更新、新規プラント向けなどによる需要増大に対応する。今後の主力機種と期待する世界最大級の70インチ級翼を採用した高性能・大型タービンの生産もこの専用工場が担う。ローター、鍛造翼などの構成部品の加工や組立などを一貫して行うことにより、生産の効率化と高品質化を実現するとしている。

同社は国内で稼働中のPWR発電設備23基すべてにタービンを納入するとともに、最近では海外向も増大、出力ベースで累計2,000万kW以上の実績となっている。

高砂製作所では同じく需要が増大しているG型ガスタービンも工場増設により増産する。


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