[原子力産業新聞] 2007年5月31日 第2381号 <2面>

近藤委員長 GNEP閣僚会議を報告 ドメニチ議員と会談も

原子力委員会の近藤駿介委員長は29日の同委員会定例会議で、今月21日にワシントンで開催された国際原子力エネルギー・パートナーシップ(GNEP)閣僚級会議、米国エネルギー省(DOE)関係者との会談などを報告した。

閣僚級会議ではGNEPとその協力構想が、平和目的の民生用原子力の安全で確実な拡大に資するか、機微な燃料サイクル技術の拡散防止が可能か、二酸化炭素排出を抑制するエネルギー源として原子力を有しない国に提供できるか、などについて意見交換。合意内容を共同声明で発表した。

同委員長はその後、上院エネルギー・天然資源委員会の少数派・共和党リーダーのドメニチ上院議員、スパージョン・DOE原子力担当次官補等と会談。同議員は議会のGNEPへの対応に関して、「民主党が多数派にならなかったら、GNEPの08年度予算(約4億ドル)は既に成立していたと考えるが、そうなっていない。しかしGNEPは廃棄物削減からも重要であり、予算獲得に注力する」と述べた。同次官補は「閣僚会議によりGNEPを国際的プログラムに位置付けたのは、仮に政権が変わっても、その継続を容易にする点から重要で、議会には廃棄物処分が容易な点を訴えている」とした。


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