[原子力産業新聞] 2007年5月31日 第2381号 <3面>

英国 サイト評価結果も公表

貿易産業省は23日、エネルギー白書を補完する形で、原子力発電所の新設に関する評価報告書も発表。具体的なサイト評価結果も公表した上で、パブリック・コメントに付した。

これは、エネルギー政策方針の検討手続きを問題視した英高等法院判決(今年2月)に配慮し、原子力発電に関しては慎重に手続きを進める姿勢を示したものと言える。

評価報告書は、新規原子力発電所の運開時期として、2020年頃を想定。初号機は、建設前のサイト選定および審査に8年、建設に5年かかると見込み、早期にサイト選定作業に入る必要があるとした。

具体的には、ウェスチングハウス社製AP1000(出力110万kW)もしくはアレバ社製EPR(出力160万kW)を、1サイトに1〜2基建設することを想定しており、現時点ではヒンクリーポイント原子力発電所サイトおよびサイズウェル原子力発電所サイトが最適としている。

政府は今後、同報告書に対する意見を募集(期限=10月10日)した上で、最終的な判断を下す予定である。


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