[原子力産業新聞] 2007年6月7日 第2382号 <3面>

カナダAECL ACR1000の建設目指す 事前認可を英当局へ申請方針

カナダ原子力公社(AECL)は5月29日、英国での新規建設を目指し、次世代炉ACR1000(出力120万kW)の事前設計認可を英当局に申請する方針を明らかにした。

事前設計認可は、包括的設計審査と呼ばれ、英保健安全執行部(HSE)が今年1月に発表した新しい認可制度の1つ。すでに米WH社が、AP1000の事前設計認可をHSEに申請している。仏アレバ社や米GE社もそれぞれ自社設計の原子炉の事前設計認可を申請する予定である。

HSEは許認可手続きを、@原子炉設計の認証Aサイトや運転者を特定した上でのサイト許認可−−の2段階に分け、これまで各機関がバラバラに実施していた許認可手続きを、原子炉設計の認証手続きのみに絞って統合した。

設計認証では、原子炉設計のみを審査。その後のサイト許認可において、原子炉設計に関しては前段階で検討済みであるため、評価作業が簡略化されることになる。


Copyright (C) 2007 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. All rights Reserved.