[原子力産業新聞] 2007年6月7日 第2382号 <3面>

CANDU炉以外も視野に 加オンタリオ州

オンタリオ州政府は5月31日、米コンサルティング会社のマッキンゼー&カンパニーに委託し、原子力オプションを検討させることを明らかにした。委託費は300万ドルで、新規サイトへの建設ではなく、既存サイトでのリプレースを検討する。検討結果は、年内に州政府に報告される。

具体的な炉型の検討にあたっては、国産技術の採用が望ましいとしながらも、経済性や技術面を重視し、CANDU炉以外の炉型も検討するという。

オンタリオ州政府は昨年6月、電源開発計画の策定に向けた指針を発表。既存原子力発電所の運転期間延長/リプレースを盛り込んだ「包括的電力供給計画」の策定作業をオンタリオ州電力庁に命じた。

その後ブルース・パワー社とオンタリオ・パワー・ジェネレーション社がそれぞれ、原子力発電所の増設に向けた「サイト準備認可」をカナダ原子力安全委員会に申請している。


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