[原子力産業新聞] 2007年6月7日 第2382号 <3面>

ドイツは脱原子力見直しを IEAレポート

OECDの国際エネルギー機関(IEA)は4日、ドイツのエネルギー政策に関するカントリーレポートを発表。独政府に対し、脱原子力政策を見直すことや、電力・ガス市場の改革や気候変動対策に注力するよう求めた。

IEAはドイツのエネルギー政策を「全般的に健全である」としながらも、同国の総発電電力量の4分の1を占める原子力発電の閉鎖政策については、「エネルギー安全保障、経済、環境面に多大な影響を与える」と指摘し、見直しを勧告した。

またドイツが進める電力・ガス市場の改革にも言及。改革の進展に一定の評価を与えながらも、「大企業による市場占有率が支配的」であるとし、独立した系統運用機関の設置を要求した。


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