[原子力産業新聞] 2007年6月21日 第2384号 <2面>

原燃 第3ステップの結果を報告

日本原燃は18日、原子力安全・保安院に六ヶ所再処理工場でのアクティブ試験の第3ステップに関する結果を報告した。

第3ステップはアクティブ試験の5段階ある3番目のステップで、今年1月29日から4月29日まで実施。BWR燃料集合体275体、49.5トン、PWR燃料集合体44体、19.9トンをほぼ計画通り処理した。

この結果、せん断・溶解などの前処理建屋の管理区域において、作業環境中の線量当量率および空気中の放射性物質濃度が、事業指定申請書に記載した所定の値以下であることを確認した。また、大気中へ放出した気体廃棄物の放射能量から、年間の推定放出放射能量を算出した結果、所定の値以下であることも確認した。

期間中に発生した試験要領書などに基づき確認された不適合等は7件、アクティブ試験に関係しない不適合は83件であった。これらの不適合のうち、「安全上重要な施設の安全機能に係る不適合」は、高レベル廃液ガラス固化建屋の「ガラス溶融炉運転性向上に係る改善(原料供給機の覗き窓の構造変更)」の改善事項1件だった。


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