[原子力産業新聞] 2007年6月21日 第2384号 <3面>

仏アレバ社 ウラン探鉱会社を買収へ

仏アレバ社は15日、ウラン探鉱会社ウラミンに対し25億ドル超の買収案を提示した。アレバ社は買収により、上流部門を強化するのが狙いだ。ウラミンの取締役会もアレバ社への売却を承認している。

アレバ社はすでにウラミンの株式の5.5%を所有しているが、一株あたり7.75ドルで残る全株式を買い取る方針だ。この価格はウラミン株の平均株価(今月8日までの20日間から算出)に、21%のプレミアムを上乗せした金額だが、アレバ社の提示額引き上げに対する期待から、15日のロンドン市場での終値は408ペンス(8.06ドル)と、すでにアレバの買収提示額を上回っている。昨年同時期のウラミン株価はわずか56ペンスだった。

ウラミンはカナダと南アフリカに事業拠点を持つウラン探鉱会社で、2005年2月に発足。主要事業として、ナミビア、南アフリカ、中央アフリカ共和国の3国で、ウラン鉱山開発権益を所有している。それらの資源埋蔵量は、計2億3,900万ポンドUと推定されている。アレバ社は2010年にも操業を開始し、2012年をメドに、年間生産量を1,800万ポンドUに増大させる計画だ。


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